ロードマップってなんだ?

事業計画、営業計画でかかせないロードマップ。
事業の未来を予測し、文書と図式に落とし込む手法、そしてその図を指します。

ロードマップは全てその企業の現在からステップアップしていく姿が描かれているため、同じ内容は2つとして存在しません。
またその図式を見ながら事業を進めていくこととなるため、企業自体や代表、社員と大きな関係形成を持ちます。

これまで弊社では、14年間、クライアント企業様のマーケティングサポートの中で、ロードマップを創り続けています。
成果がどんどん上がっている企業様の事例もお伝えしながら、ロードマップってなんだ?のブログを進めていきます。

初年度のロードマップと継続的に作成しているロードマップの大きな違い

サマンサハートの事業計画作成サポートでは、ロードマップ作成サポートでは多くの企業様に約5~10年先の未来を描いていただいています。
ロードマップを作成するチャンスは、企業の新事業に関わる補助金や助成金申請の時です。
これまで作成をしたことはなくても、ロードマップについてはマーケティングに関わる方ならご存知の方も多くいらっしゃいます。
ロードマップの作成方法について教授してくれる書籍も多く出版されています。

でも、ロードマップのそのについてどのような結果が出たのかを詳しく教えてくれるところはとても少ないのが現状です。
弊社では、プログラム化をし、作成ノウハウを取得していただきロードマップを完成してもらっています。

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ロードマップの種類

実は、ロードマップはテーマにわけて、細分化できます。
・経営ロードマップ
・事業ロードマップ
・商品サービスロードマップ
・技術ロードマップ
・人材ロードマップ
全てロードマップですが、実は大きな違いがあります。
必要となるコンテンツや、求める成果までの期間などが変わります。

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一般的なロードマップは経営計画の中で作成する場合が多く、試算表や売上計画と連動することが可能です。

また、毎年更新する企業様も多く、社長だけが作成するのではなく、幹部の皆さんが考えを共有して一つの図をつくり上げることができます。
次年度の計画作成時期に、ご一緒に作成されている場合がほとんどです。

毎年、継続的にロードマップを作成している企業A社様がいらっしゃいます。
初回の作成は、研修を行い、ロードマップを作成しました。
その後は継続的に毎年ロードマップを作成。
現在では経営計画発表会に銀行の支店長や担当者にも同席してもらい、計画発表会に参加してもらう活動を行っています。
本年度の発表の際にはロードマップを作成する意味を、本部長さんが社員全員に伝えるプレゼン場面も用意されています。

ロードマップの作成をスタートさせた時期

ロードマップは約6ヶ月前から作成をスタートさせることがベストだとマーケティングではお伝えしています。

半期が過ぎて現在のロードマップの達成状況を確認することからすべてが始まります。
ロードマップに描く社内向けの戦略と外部向けの戦略でできていることと、まだ未達成のことを分けて現状を把握する自社の分析を行うのです。
できていないことに反論をするのではなく、未達成のことが何なのかを把握することに集中できるからです。
この現状把握がしっかりとできるからこそ、これから後期の戦略の変更と次年度の課題が見えてきます。

ロードマップを継続的に作成できている企業様は、現状把握を行い、ロードマップの作成に時間をかけています。
だからこそ、社員が理解できるロードマップになっていると言えます。
企業A社様は初段階では、ロードマップ作成の勉強会開催時に、幹部全員が参加して、作成方法を取得し共有を行いました。

ロードマップができるまで

企業A社様がロードマップを作成するきっかけになったのが、それまでは単年の売上計画しか立てていなかったからです。
もっと先の会社の未来を考えた社長が「当社になにか良い方法があるか」とご質問を頂いたところからが始まりです。

ロードマップはいくつかの枠が1枚のシートの中に関係性のあるスタイルで落とし込まれています。
中心の軸には売上と利益、社員構成など未来の会社の姿を数字で明記します。
その数字は、未来の自社の姿ですのでありのままを、また未来も夢見て記入してもらいます。

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上記は弊社が個人事業として立ち上げたときのロードマップです。
この時は、できることとやりたいことがごちゃ混ぜだったと言えます。
今まで一度も作成したことのない企業様の場合は、現在の状況を無視して自社の発展だけを考えロードマップを作成することとなります。

作成をスタートする時には、「今までうまくいかなかったから、夢を描いても達成するかどうか・・・」と心配をする代表もいます。
しかし、夢を思い描き、未来の姿を現実にするためにロードマップを作成することとなります。
なので、いままで今くいかなかったかどうかは問題ではありません!

それよりも大切なのが、未来の姿になるための手順をつくることが重要です。
そのために、弊社はサポートとしてロードマップに描かれたことを実践して成果を出してもらうディレクションを行っています。

「描いてみたがやっていない、動いてみたが考えていたこととはイメージが違っていた」などが実際にありますが、ディレクションをさせていただくとそのような時期も乗り越えることができます。
その時はうまくいかなくなってきた時点に戻り、修正しながら進めます。

修正の視点はいくつかあり、
・これまでやっていなかったこと
・お客様の様子
・競合の動き
・製品やサービスの構成の変化
・社員の目標に対する協力の様子
・関係各社との連携
・お金、時間の動かし方
・代表の自分自身を見直すこと
等、見直してもらいます。
すると自社ですぐに出来そうなことが思いつきます。
できそうなことは活動項目としてどんどんリストを上げていきます。
リストは全て「やりたい」「達成したい」こととして、ロードマップに時系列を考えて組み込み、社員さんと確認していきます。
社員との確認が取れると、共有するができて、すぐにスタートできる活動や数年後にするべき活動が見えてきます。

この修正で、企業様は気が付くことがあります。
「振り返ると80%は達成している」とおっしゃいます。
たくさんの視点から見ていくので、達成していたり、達成の確信を持つことができる理由がよくわかります。

現在、弊社がサポートしてロードマップを作成させていただいた企業様は、40社以上になっています。
その中で継続的に毎年ロードマップを作成しているのは数社です。
毎年、修正しながら作成することは強みになる様です。

ロードマップ作成手順について

手順は、
☐代表が思い描く未来、そしてやりたいこと、社員の姿など一人ではなく社員と共になりたい姿を書き出す

☐書き出す時は付箋などを使い、手順も含めて考えていく
早い段階で図式に落とし込むことができる
 ↓
☐図に書き込んだ活動内容を具体的に実行するために全員で共有する時間を持つ
また、年度内でミーティングを行い進捗状況を確認する
と、なります。

ロードマップは会社のミッションやビジョンとの関係も重要となっています。
作成時の想いとミッションやビジョンとの連動性はあると実行が可能だと判断できます。
ふり返って80%以上の企業様が達成しているといえるのは、作成したロードマップを毎日の業務の中で活用できるからに他なりません。

ロードマップに関わる5つのこと

1、ロードマップと補助金との関係

ロードマップは自社の計画だけにとどまらずいろいろなところで活用されています。
補助金の提出資料に今や必需品とされるロードマップ。
販売促進を考え、事業の計画に書き起こす際もわかりやすい計画書が書ける理由は、ロードマップがあるからと言われています。

2、ロードマップといえるものは?

弊社で作成するロードマップは、右肩上がりの図にいろいろなコンテンツを配置したもの。
エクセルの表にするロードマップもあります。
弊社が右肩上がりの図式を利用する理由は、一番右上に自社の未来を姿を明確に表示できるから。
そこには社員と共有するとこのできる未来の姿が何かに紛れることなく、見えています。

3、企業代表にとって最高の道具

ロードマップに書いてあるどのコンテンツも企業にとっては重要なこと。
大事だからこそ、ロードマップは社外秘となっています。
ほとんど作成した他社のロードマップを見ることはないと思います。
そして、その内容も全くの白紙の状態から、ひとつひとつの項目を書き出してロードマップにしていったとても貴重な資料です。
代表はロードマップを眺めるだけで、次の戦術が思い浮かぶほど経営の最高の道具だと言ってもらえるのです。

4、スタート時よりも関わる人の増えるロードマップ

はじめて作成するときは、代表が一人で書く場合も多いのは事実です。
ですが2~3年の内に企業の幹部が加わり、ロードマップを企業全体で作成することになっていく場合がほとんどです。
そこには、幹部の皆さんの思いもプラスされていくわけです。
代表がロードマップを眺めて達成できていると感じるように企業幹部もロードマップを見て、ここまでできたと実感するわけです。
中長期を見つめられ、関わる人達のモチベーションに好影響なのです!

5、マップ(地図)にするから万能だった

未来を描くロードマップですが、目的がはっきりしていることは重要な要素です。
地図も同じく、目的地点が明確だからそこにたどり着けるのです。
事業においても図(地図化)にするとわかりやすく、意識の共有や事業展開のスピードアップにつながります。
思い描いているあるべき姿を具体的に提示することにより、社員や関係者とコラボする目的も図になっていて扱い安く、共通認識を図ることができます。

まとめ

実はロードマップから、大きく展開して事業企画や助成金申請書類を書く企業様も多いのです。
定番のロードマップの描き方から以外の事業や技術革新の構築までロードマップは企業の方向性を示してくれます。

ロードマップを使ってぜひ事業を成功させてください!


補助金の申請にも活用できる事業計画書作成を行います。
必要な情報をヒアリングし、ご自身だけでは作成の難しい事業計画書を作成しています。
理論的にわかりやすく、説得力があり、図式を含めた見やすさのある事業計画書を作成致します。

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