提案書はコンセプトに始まりコンセプトに終わる

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「AI時代の今こそ“企画の軸”が企業の未来を決める」そんなことを感じました。
改めまして、こんにちは!
新潟の中小企業集客企画プロジェクトマーケティング、
サマンサハート高橋です。

進化している提案書について

提案書を用いて顧客へ企画を届け、ビジネスを進めている企業は数多くあります。
その一方で、いまも営業トークだけでクロージングを狙うスタイルを続けている企業も決して少なくありません。

しかし2025年現在、特に提案書に慣れていない顧客ほど、回答を得るまでに時間がかかるという現象が多くの現場で起きています。
その理由のひとつが、提案書に記載された視点が、顧客の期待しているポイントとズレていることです。

売上の見込み、経費の計算、仕入れの数字──。
数字は確かに重要ですが、そればかりを強調すると、読み手の議論は「数字が合うかどうか」の表面的な判断に終始してしまいます。

けれど本来、最初に伝えるべき視点はそこではありません。
本当に大切なのは、“コンセプト” です。

どれほど利益が見込める企画でも、コンセプトが曖昧な提案書は読んでも「腑に落ちない」「判断材料として弱い」と捉えられ、採択されません。
本来なら実践すれば成果が出るはずの企画でも、です。

しかも今は、AIの普及によってこの傾向がさらに鮮明になっています。

関連記事;「まだ作っていない」はもったいない!“提案書”を武器にした中小企業の営業改革

AIで“整った提案書”が簡単に作れる時代

今は、簡単に生成AIで提案書を作ることができる時代だからこそコンセプトが差別化の核心になってきます。

2025年現在、多くの企業が提案書作成の一部にAIを取り入れています。
市場データの収集や構成案の作成、数字の整理など、AIは非常に優秀です。
その結果、「整って見える提案書」は誰でも一定レベルで作れるようになりました。

しかし、ここで浮き彫りになった事実があります。

AIが作る“整った文章”と、人が考え抜いて作る“強い企画”は、まったく別物だということ。

AIは情報の要約や類似事例の抽出は得意ですが、
「この企画を行う理由」
「市場をどう変えるのか」
「顧客にどんな意味をもたらすのか」
といった企画の魂となるコンセプトは、人の理解や経験が欠かせません。

数字や文章がAIで整ってしまう時代だからこそ、コンセプトの弱い提案書は、AIが作ったものと区別がつかなくなり、顧客の心が一切動かない
という時代に突入しています。

逆に、しっかりしたコンセプトがある提案書は、
「この方向性は面白い」
「この考え方には共感できる」
と顧客が反応しやすく、採択率が大幅に向上します。

AIが進化すればするほど、人の作るコンセプトの価値は高まるりますし、実際には、社内でも重視するべきマーケティング活動となっています。

事業を動かすには、コンセプトと具体策が一体になっていることが不可欠

企業が事業を動かすためには、製品の魅力と関わるチームづくり、そして事業を動かす資金や人のちから、さらそれらを結びつける“筋の通った考え”が必要です。

たとえば、季節商品の企画を売れる2カ月前にスタートする場合、企画者と実践担当者が揃っていることは前提です。
しかし、同じ社員が両方を兼任するケースでも、
・広報活動がピークになる時期は3名体制にする
・SNS運用は外部の協力者を追加する
といった具体的な実行プランを社内に提示しなければなりません。

この場面で考えていただきたいことがあり、もっと重要なのは、
・なぜその季節に販売するのか
・企画はどんな未来を作るのか
・市場にどんな価値を生むのか
という“存在理由を示すコンセプト”です。
この根幹が曖昧だと、どれだけ具体的な計画を並べても、社内外の人は「進める価値はあるのか?」と疑問を持ってしまい動けません。

AI時代は“共有できる言葉”が企業力になる

2025年の企業の現場では、AIが社内ドキュメントを大量に生み出します。
しかし、人が動くのはAIの文章ではありません。

人が行動を起こすのは、
「この言葉は分かりやすい」
「この方向性なら一緒に進めたい」
と感じられる“共通言語としてのコンセプト”があるときです。

つまりAI時代の提案書では、
コンセプト=組織全体を動かす旗印
という役割がますます重要になったと感じています。

弊社の支援企業様も、コンセプトを軸にした提案が成果に直結してきています。
事例を申し上げますと、実際に弊社がサポートした企業でも、「コンセプトを起点に提案書を作る」という手法を採用していただいた結果、
・第1段階の提案がスムーズに通過
・社内の協力が得られ、実行フェーズがスピードアップ
・第2段階の提案にも説得力が増し、事業全体が前進
という成果が生まれています。
AIを使っていながら、着実に、というイメージをご想像いただけると思います。

関連記事;新製品立ち上げ時の、BtoB企業の製品コンセプト作り方

まとめ

AI時代でも「提案書はコンセプトに始まりコンセプトに終わる」と言えるとの思いから、お話しさせていただきました。

数字の整合性はAIが強力にサポートしてくれる時代になりました。
しかし、AIは「理由」や「価値」までは生み出せません。
人が動き、顧客が納得し、協力者が集まるのは、“この企画をやる意味”を明確にしたコンセプトがある提案書だけ。

サマンサハートはこれからも、AI時代に最適化された“伝わるコンセプト”を提案書に落とし込み、企業の事業成長を支援してまいります。


パンフレットや提案書も伝わる案内が作成できたら・・・と思ったことはございませんか?
サマンサハートでは、“お客様へのプレゼンも含めた提案書”を作成するサポートと代行を行なっています。
手書きメモを持ち込む方もいらっしゃいます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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