BtoB企業にも必要!社員を巻き込むプロモーション設計のカギ

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こんにちは!
新潟の中小企業集客企画プロジェクトマーケティング、
サマンサハート高橋です。

セールス・プロモーションと聞くと、つい「消費者向け」「営業向け」といった対外的な施策を思い浮かべがちです。
しかし、実は見落としがちなのが「社内向け」のプロモーションです。
自社の商品やサービスに対して、社員自身が納得し、自信を持って紹介できる状態をつくること。
それが、結果として顧客との信頼関係を築く大きな力になります。

たとえば、スーパーで働くスタッフが自社のお惣菜を買うかどうか。
それは、商品理解と納得感、そして愛着のバロメーターでもあります。
社内スタッフが本当に良いと思える商品は、自然とお客様にも勧めやすくなるものです。

関連記事;BtoB企業のための効果的なプロモーションとコンテンツマーケティングの活用

そこで今回は、企業のブランド力を内側から高めるための「社内プロモーションの具体例」を含めて、さまざまなリストをご紹介します。

 「欲しい」と言わせる仕組みを作る!中小企業のためのセールスプロモーション戦術とは

マーケティングの現場では、顧客が「それを欲しくて連絡しました」と明言することは、実は多くありません。
しかし、マーケティングの視点を持つことで、顧客の“欲しい”という気持ちは、行動を通じて見えてくるものです。

たとえば「問い合わせ」や「名刺交換」など、何気ないアクションにも、購買意欲が込められています。
このような顧客の気持ちを引き出し、後押しするのがセールスプロモーションの役割です。

 プル戦略とプッシュ戦略で、社内スタッフを巻き込む

マーケティングでは、顧客の購買意欲を引き出すアプローチを「プル戦略」と呼びます。
これは社内スタッフへのアプローチにも応用できます。

たとえば、「社員が自然と自社商品・サービスに関心を持ち、自ら関わりたくなる」状態をつくるのが社内向けのプル戦略です。
これに対して、「とにかく使ってください」「売ってください」と上から一方的に伝えるのは、いわば社内向けのプッシュ戦略です。

社内プロモーションでの違いを整理すると、次のようになります。
◼︎プッシュ戦略
一方的な通達や命令、「社割あるから買ってね」といった押し気味の施策。
→ 一時的な行動はあっても、継続性や共感が生まれにくい。

◼︎プル戦略
→社員が「これは自分も使いたい」「家族に紹介したい」と思えるような仕掛けや共感づくり。
→ 自社への誇りや納得感を持って、自然と行動に移るようになる。

プル戦略の本質は、「納得して選んだ」という気持ちを引き出すことにあります。
スタッフも「自分が理解し、共感している商品を扱う」ことになるので、提案に説得力が増し、社内外への発信力も高まります。

近年では、WEB社内報や社員限定の体験会・モニター制度などを活用し、スタッフの「欲しい・使ってみたい」を引き出すプル型の社内プロモーションに力を入れる企業が増えています。

 WEB時代のセールスプロモーションは社内スタッフを巻き込む戦略へ

「セールスプロモーション=売り込み」というイメージは、今では過去のもの。
現代のセールスプロモーションは、プル戦略を中心に展開されており、「相手の気持ちを引き出すプロセス設計」が重要になっています。

この流れは社外だけでなく、社内スタッフへの働きかけにも応用できます。

たとえば、スタッフが自社の商品やサービスに誇りを持ち、自然と推したくなる仕組みづくり。
そのためには、次のような社内プロセスが有効です。

◼︎導入前(認知・共感づくり)
社内SNSや掲示板、スタッフ向けブログで、開発の裏話や想いを共有。
「なぜこの商品を作ったのか?」を伝えることで、理解と共感が生まれます。

◼︎体験フェーズ(接点づくり)
社員限定の試食・試用会、アンバサダープログラムなどを実施し、実際に体験してもらう機会を提供。
商品やサービスへの自発的な興味が育ちます。

◼︎購入・拡散後(ファン化)
購入後の感想を社内共有することで、他の社員にも広がり、チーム内に“社内ファン”が生まれます。

このような流れは、アドボカシーマーケティング(企業のファン=味方を育てる手法)として、企業文化にもポジティブな影響を与えます。

 セールスプロモーションの3つのターゲット ― 社内スタッフも「戦略対象」

セールスプロモーションには、次のような3つのターゲットが存在します。
・消費者向け(BtoC)
・流通チャネル向け(販売店・代理店など)
・社内スタッフ向け
実はこの「③社内スタッフ向けプロモーション」は、見落とされがちですが、自社のブランド価値を社内から高めるカギでもあります。

たとえば、スーパーのスタッフが自店の総菜を買わないとしたら、それは商品やブランドへの共感が育っていないサインかもしれません。
逆に「これ、本当に美味しいから家族にも買って帰ったよ」と言えるような社内風土が育てば、それは企業にとって強力な推進力となります。

経営者の方であれば、「なぜ社員がうちの商品を選ばないんだろう?」と感じたことはありませんか?

スタッフ自身が「ファン」になり、「推奨者」になることは、企業文化の浸透やブランド理解の促進につながります。
セールスプロモーションは、外への働きかけだけでなく、内から動きをつくる視点が重要です。

 戦術を活かすには「設計」がカギ

セールスプロモーションの具体的な戦術は多岐にわたります。
たとえば・・・
・サンプリング(試用)
・値引き・景品提供
・デモンストレーション
・店頭ディスプレイ
・イベントやスポンサー活動
・販売コンテストやインセンティブ施策
・社内向けセールスマニュアルの作成 など
これらは「やること」自体が目的ではなく、誰に、どのような気持ちを起こさせるかを設計することがカギです。

中小企業こそ、戦術を「設計」してスタッフと共に活かすべきと考えています。
そして、中小企業やBtoB企業にとっては、限られたリソース、スタッフも余分などありません。
そのの中でいかに効果的なマーケティングを行うかが重要です。

関連記事;プロモーション戦略に悩む企業が一歩先に進むための改善策とは

だからこそ、
・顧客が自然と「欲しい」と感じる仕組み(プル戦略)
・スタッフが誇りを持てる社内プロモーション
・実践的なセールスプロモーションの設計
を取り入れ、マーケティング活動を進めていくことが、選ばれる会社になる第一歩です。

 まとめ

プル戦略中心のマーケティングがブランドを育てると考えることができると思います。
セールスプロモーションは、売り込みの手法ではありません。
むしろ、「欲しい」という顧客の気持ちを引き出し、納得して選んでもらう活動です。

中小企業のマーケティング活動では、戦略に基づくプロモーション設計が成果を大きく左右します。
押し売りではなく、「欲しかった」と言ってもらえる仕組みを、今こそ整えていきませんか?


自社用のプロセス&ツール設計書は自社の戦術を社員が的確に実行できるため、多くの事業を同時に遂行できます。
サマンサハートはプロセス&ツール設計書の作成とともに、社員が同じ目的を持つことができ、戦略の事例や実際の企画書の事例を見ながら、自社の戦略を構築する社内研修を行っています。
それによりマーケティングを動かしたら、着実に成果を実感できていきます!

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