中小企業が人材を集める力を育てる!採用マーケティング手法

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こんにちは!
新潟のBtoB企業集客企画プロジェクトマーケティング、
サマンサハート高橋です。

人手不足が続く中、「応募が来ない」「採用してもすぐ辞めてしまう」という悩みを抱える中小企業は少なくありません。
しかし、実は採用活動にも“基礎となるマーケティング手法”があり、それを押さえるだけで安定して応募が集まる状態をつくれます。

採用は「運ではなく、仕組みで成果をつくる時代」。
本ブログでは、中小企業が自社で取り組める採用マーケティングの代表的な手法を、外部施策と内部施策の2つに分けて解説しています。

採用マーケティングとは?中小企業に必要な理由

採用マーケティングとは、
「自社に合う人が応募したくなる状態」
を計画的につくること。

求人広告を出す“前”の準備から、面接や受け入れの仕組みまでを含む、広い意味の活動です。

中小企業の場合、採用担当が専任でいないことが多く、どうしても求人広告一本に頼りがちです。
しかし、それだけでは応募が安定しないことがわかっています。
その理由は、広告は採用に関する活動のほんの一部だからです。
広告に頼らず、活動している企業には求職者が集まっています。
その企業は「自社の魅力を伝える仕組み」を持っています。

外部に向けた採用マーケティング手法

1、自社サイト・採用ページの整備

採用の入り口となるのは、今やホームページです。
ハローワークの求人票にも自社サイトのURLを掲載できるようになり、採用ページへの誘導はますます重要になっています。

求人票や広告だけでは伝えきれない企業の魅力を、より分かりやすく表現し、求職者が「面接してみよう」と思うきっかけをつくれるページこそ、採用成功の鍵となります。
採用ページでは、仕事内容・職場の雰囲気・1日の流れ・求める人物像など、応募前に知りたい情報を丁寧に整理し、安心して応募できる環境を整えていきます。

また、中小企業の採用では、求職者に合わせすぎてしまう傾向があり、その結果、ベストな人材とマッチングできないケースもみられます。
相手を受け入れすぎるのではなく、「自社が本当に欲しい人材は誰か」を明確にすることが重要です。
欲しい人材像をしっかり描くことで、ミスマッチを防ぐだけでなく、共に働く職場環境そのものをより良くしていくことにもつながります。

2、パンフレット・会社案内の活用(紹介採用に強い)

意外と見落とされがちですが、パンフレットは「採用マーケティング」において非常に効果的なツールです。
取引先・協力会社・関係者が知人に企業を紹介する際、紙のパンフレットは“安心材料”として手渡しされやすく、地元採用では特に力を発揮します。
企業の価値や仕事のイメージを短時間で伝えられるため、紹介から応募につながるルートを強化できます。

さらに、採用ブランディングに役立つのが、看板や車両・社屋の表示です。
会社の入り口や人通りの多い場所に看板を設置することで、地域の人の目に触れる機会が増え、企業認知が高まります。
特に、内容を入れ替えできる外看板は、求人情報や採用メッセージをタイムリーに発信できるため、採用活動と非常に相性が良い施策です。

こうした視覚的なツールを組み合わせることで、企業の存在感を高め、紹介経由の応募や地域内での信頼形成につながります。

関連記事;社員を守り、会社を強くする採用戦略、中小製造業A社の再生ストーリー

3、ハローワークで自社の魅力を伝える(採用ブランディングの第一歩)

求人広告に出す前に取り組むべきなのが、ハローワークの求人票でどれだけ“自社の魅力”を表現できるか

ポイントは以下の3つです。
・他社と違う仕事内容を明確に書く
・働き方や教育体制などを丁寧に記入する
・PR欄ではどんな会社なのか、何を販売しているのか、などを充実させる

ここが整うだけで、広告費をかけなくても応募数が増えることがあります。

4、SNS活用(Instagram/X/TikTokが中心)

【メリット】
・若手や地域の求職者に自然に情報が届く
・社風や働く雰囲気を直感的に伝えられる
・採用サイトへの導線づくりに強い

【デメリット】
・運用体制が必要
・炎上対策や情報管理が必須

求職者は「どんな人が働いているのか」を特に気にしています。
そのため、日常の様子や社員の取り組みを投稿することが、応募意欲を後押しする効果があります。
また、SNSは採用サイトと同じく、企業の情報公開状況を求職者が確認する手段にもなります。
日常の活動や取り組みがSNSやサイトで掲載されていると、求人広告を出していなくても、求職者からの問い合わせや応募につながるきっかけになります。

関連記事;採用の応募者が集まる企業が実践中!SNSを含めた採用活動に必要な図を公開

内部に向けた採用マーケティング手法

「採用は会社全体で取り組むプロジェクト」という考え方です。

【手法に含まれる内容】
・面接の手順・質問項目の設計
・会社説明会や見学会の構築
・応募者対応のマニュアル化
・初期育成の流れの統一
社員の協力体制づくり

【メリット】
・1名ずつ確実に採用・育成できる
・ミスマッチが減り、定着率が向上する
・採用力が「会社の仕組み」として蓄積される

【デメリット】
・構築に時間がかかる
・一貫した運用が必要

特に中小企業では、面接手順の標準化や会社説明会の継続開催が採用成功の分岐点となります。
求職者の漠然とした「自分に合う会社に勤めたい」という思いと、会社側の「自社を理解し、長く勤めてくれる人を採用したい」という考えを、社内で標準化させることが重要です。

社内体制を構築することで、自社に合う人材を見つけるポイントを把握でき、社員の協力も得やすくなります。
結果として、採用の仕組み化が進み、社員も手伝いやすくなります。
特に、これまで社長が一人で面接を行っていた会社では、社内の採用プログラムが整うことで、会社全体で求人活動ができる実感を持ってもらうことができます。

面接・会社説明会の要点(中小企業向け採用ポイント)

項目ポイント
面接手順
  • 応募者に伝える自己紹介・会社説明は必ず行う
  • 応募者への質問は「経験・志望動機・価値観」を中心にする
  • 面接後は簡単にメモして社内で共有する
会社説明会
  • 仕事内容や1日の流れを伝える
  • 社員の雰囲気や社風を見せる
  • 応募方法・採用スケジュールを明確にする

外部に魅力を発信するだけではなく、採用を安定させることにおいては内部も調整も欠かせません。
企業の内部に“採用力の基礎”を築くことは、採用マーケティングにおいて非常に重要です。
これは、1年後に再び1名を採用する場合など、長期的な計画の中でも欠かせない要素となります。

1、面接の手順構築(誰が面接しても同じ質を担保)

中小企業では、面接の進め方が担当者によってバラバラになりがち。
面接フローや質問項目、評価シートを整備することで、採用のブレを防ぎ、ミスマッチも減らせます。

2、会社説明会の構築(小規模でも効果あり)

“説明会”というと大げさに聞こえますが、1対1でも立派な会社説明会です。
企業の成り立ち・仕事内容・教育体制をしっかり伝える資料を用意することで、求職者の安心感が高まり、辞退率を下げられます。

3、採用プロジェクトとしてマニュアル化する

採用を“毎回手探りで行う”から成果が安定しません。
応募対応、面接、選考、内定フォローまでをマニュアル化して、再現性のある採用フローにすることで、「1名ずつ着実に採用し、育てられる企業」 へと変化します。

関連記事;求人広告に頼らない!選ばれる企業に変わる採用戦略とは?

まとめ

採用は広告費より「仕組みづくり」で決まります。
仕組みを作ることは採用マーケティングでは、決して難しいものではありません。
むしろ中小企業こそ、ちょっとした仕組み化で大きな成果を出せます。
・パンフレットや看板を使った“紹介マーケティング”
・ハローワークでの魅力発信
・面接手順の構築や説明会の準備
・採用活動のマニュアル化
こうした取り組みを少しずつ整えるだけで、人が集まる力は確実に育っていきます。

「採用は企業成長の基盤」。
できるところから一歩ずつ、採用力を高めていきましょう。


サマンサハートでは、求人募集に関するマーケティングのサポートを行っています。
また、企業が求人募集をスタートする時のプロモーションを体系化して、求人に関する社内活動をプロジェクトにすることも含めてサポートいたします。
求人募集活動のコンテンツ「求人マーケティング」、是非お気軽にお問い合わせくださいマセ。

samanthaheart.contact

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